
4月1日に上げていたイラストです。
だまされるわけないよね!
でもって、この続き↓
「急に上に乗っかるなんてひどいじゃないか!そんなの返せる訳ないじゃん」
ベッドの上で組み敷かれた綱吉は、目の前の男に文句を言った。
それでも何が変わるわけではない。
力の差は歴然としていて、押さえつけられた手も足ももう動かすことは出来なかった。
「悪ふざけが過ぎたようだから、お仕置きしているだけだ」
「だ、だって!」
「この程度も返せねえならはなっからこんな真似しなきゃいいだろうが、カス」
顔を真っ赤にして反論しようとした綱吉だったが、もう言葉も出せなかった。
口を塞がれてしまったのだ、相手の唇で。
吸われ、舐められ、堪能されてからその口はやっと離れていった。
「して欲しかったなら、言え。薬なんざいらねえからな」
「べっ、別に!」
「強情なやつだ、だったら酒に薬入れたりするんじゃねえ、ドカスが」
そう言ってXANXUSは綱吉を解放した。
まだ腕に跡が残っている、それはXANXUSの体にも同じだった。
先程まで、綱吉がXANXUSを組み敷いていたのだから。
『たまには逆でもいいよね』
そんな気まぐれを起こした綱吉は、XANXUSと飲み始めたときにグラスに薬を入れた。
ちょっと痺れる程度のもの。
たったそれだけでも、綱吉とXANXUSのように力が均衡している者同士であれば有効なのだ。
違和感を覚えたXANXUSが暴れ始める前に、ベッドへと押し倒した。
だが、実際はXANXUSには薬など効いてはいなかった。
珍しい綱吉の行動といつもと違う酒の味に気付き、観察しつつも受け手に回っていただけだった。
綱吉から誘ってくれることなど滅多にあることではない。
その状況を楽しみ、あえて薬が効いている振りをしたXANXUSは自分の体で遊び始めた綱吉が満足するまで黙ってみていたのだ。
だが、存分に楽しむ綱吉があまりに焦らすものだからXANXUSも耐え切れず。
ぐるり体を回して、綱吉をベッドへと組み敷きなおしたのだ。
「・・・行っちゃうの?」
「それはてめえ次第だな」
「ここまでされて、平気なXANXUSのほうが異常だよ。おれは欲しくてたまらないのに」
ぐい、とシャツをひき、口付ける。
軽く一回、角度を変えてもう一度。
「くれないならもう一度同じ薬使ってみようかな」
「生憎薬は効かねえ体でな、残念だったな」
「ふりでもおれに組み敷かれてくれるなら、使う価値ってあると思うんだ」
「もう一度同じ手が使えると思うなよ」
XANXUSが綱吉の耳元にキスを落とす。
そのくすぐったい感触に、綱吉は軽く震えた。
「もっと上手い誘い方覚えてこいよ、そうしたらいくらでも遊んでやる」
「無理だって、おれの色香に落ちない男なんてお前くらいなんだから」
「だったらもっと、俺を求めろ。欲しいって言え」
「・・XANXUSが欲しい、欲しいよ」
引付けられるように、ベッドへと沈んでいった。